今回紹介するのはコーチジャケットです。ナイロンで出来た襟付きのジャケットで、アメカジファッションによく使用されるアイテムです。元はアメフトなどでコーチの人が着ていたことがその由来です。ナイロン素材が主流であり、中でも「ナイロンタフタ」と呼ばれる生地が使われることが非常に多いです。袖口がゴムで絞られ、裾にドローコードが通っているのが特徴。胸や背中にプリントが施してあるデザインも多く見られます。他の洋服とは異なり、ペラペラのチープな物こそが本物です。
- SNAP'N WEAR(スナップンウェア)
- Cardinal Activewear(カーディナルアクティブウェア)
- United Sports Headline(ユナイテッドスポーツヘッドライン)
- Champion(チャンピオン)
- Dickies(ディッキーズ)
- HUF(ハフ)
- BRIXTON(ブリクストン)
- Reebok(リーボック)
- THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)
- NIKE(ナイキ)
- MAJESTIC(マジェスティック)
SNAP'N WEAR
(スナップンウェア)
1943年に創業したアメリカのワークウェアブランド。ニューヨークのブロンクス地区に巨大なオフィス兼ファクトリーを構え、半世紀以上に渡りワークウェアを生産し続けています。ロープライスながら、現在でも「Made in USA」に拘り続け、どんなシーンにも使い勝手の良い、シンプルでミニマムなデザインが魅力的なブランドです。
コーチジャケットはシンプルな無地のナイロン製です。裏地には起毛素材を使用し、ある程度の保温性を持っています。裾部分にドローコードが付いているため、シルエットの調整が可能です。ランランスリーブで、ゆとりを持ったサイズ感です。
Cardinal Activewear
(カーディナルアクティブウェア)
1984年にアメリカ・バージニア州で創業した老舗スポーツウェアブランド。創業当時から現在まで変わらずにベースボールジャケットを主に製作しており、全米のハイスクールやカレッジのオフィシャルチームウェア等のベースウェアの製作・販売を行っています。現在では海外生産に移行してしまいましたが、タフな作りとクラシックなデザインは変わることなく、またリーズナブルな価格も魅力の1つとなっています。
クラシカルなシルエットのコーチジャケットは、鮮やかなカラーリングの無地ナイロンタフタに薄地の内張がついた生地を使用。肩を落として着たり、ワッペンやバッヂでカスタムしても面白いと思います。
- 4,500~5,000円
- 10色展開
- ベトナム製
United Sports Headline
(ユナイテッドスポーツヘッドライン)
アメリカの雰囲気を醸し出す、タフなナイロン地と鮮やかなカラーリングでありながら上記の2ブランドより若干細身のサイズ感が魅力のコーチジャケット。メッシュの裏地が付くタイプと保温性のあるポリエステル製のボアの裏地が付くタイプがあります。スナップボタンは生地と同色を使用し、ポケット、裾のドローコード等も完備しています。そのまま羽織っても、プリントのボディとしても非常に優秀な1枚です。
- 4,000円前後
- 8色展開
- 中国製
Champion
(チャンピオン)
1919年ニューヨーク州ロチェスターで誕生したアメリカを代表するスポーツアパレルブランド。スウェットシャツやパーカーが代名詞と言えるくらい有名です。
コーチジャケットはチャンピオンのストリートスタイルを象徴するような一着。表地は撥水性に優れるテフロン加工を施したポリエステルタフタ、身頃裏地には保温性に優れるボアフリース使用し、袖裏地は可動面を配慮し中綿キルト仕様になっています。左胸には「Champion」ロゴ刺繍が入り、左の袖口には「C」ロゴのワッペンが付いています。これらがアクセントになり、シンプルすぎないデザインに仕上がっています。
- 11,000~12,000円
- 8色展開
- ベトナム製
Dickies
(ディッキーズ)
アメリカでワークウェア市場の70%のシェアを持つ世界最大のワークウェアブランド。1918年にアメリカ・テキサス州でC.N.ウィリアムソンとE.E.ディッキーの2人によって、前身となるワークウェアの会社が発足しました。1922年には、社名が「ウィリアムソン・ディッキー・マニュファクチャリングカンパニー」に変更され、ブランドとして「Dickies」が立ち上げられました。1940年代になると、アメリカ軍のミリタリーウェアも提供するようになりました。
コーチジャケットは、表地に薄手のナイロン、裏地には厚手のポリエステル生地を使用した2重構造で比較的保温性も高く、着回しやすい1着です。表のポケットは勿論、内ポケットも付いているので小物も便利に収納できます。
- 5,000円前後
- 6色展開
- 中国製
HUF
(ハフ)
プロスケーターのキース・ハフナゲルが手掛けるファッションブランド。1980年代後半スケートボードに出会った彼は、一般的に受け入れられてなかったスケートボードを広めようと、サンフランシスコに小さなショップ「HUF」をオープンしました。ショップの成長に伴い、スケートボード・ストリートファッション・スニーカー文化を落とし込んだ自身のブランド 「HUF」 をスタートさせました。長年の着用を耐え抜いてきた頑丈なヴィンテージの生地や構造を取り入れて、今日のスケートボードの激しい動きにも十分に耐えられる商品を作り出しています。
コーチジャケットは定番アイテムとして人気です。3つの三角形とブランドネームである「H・U・F」を組み合わせたオリジナルトライアングルロゴをプリントした、ストリートテイストあふれるデザインです。
- 6,000~7,000円
- 10色展開
BRIXTON
(ブリクストン)
2004年にカリフォルニア州ロサンゼルスの南部オーシャンサイドにてスタートしたアパレルブランド。ベースボールキャップが有名ですが、ウェアにもそのストリートテイストが上手く取り入れられています。表地に撥水加工を施したポリエステルタフタ、裏地に暖かみのある起毛トリコットライニングで構成され、冬場まで着れる作りになっています。胸と背中にブランドロゴをプリントし、渋めのカラーリングと共に他ブランドにはない雰囲気を感じさせます。シルエットは比較的ゆったり目になっています。
- 7,000~10,000円
- モデルごとに3色程度展開
- アメリカ製
Reebok
(リーボック)
イギリス発祥のスポーツブランド。1900年に元陸上選手のジョセフ・ウィリアム・フォスターが、より速く走れるシューズを作るために、リーボックの前身である「J・W・フォスター」社を設立しました。その後1958年に社名を「リーボック(Reebok)」に変更しました。ちなみにリーボックとはサバンナや砂漠などに生息する鹿のような見た目をした動物のガゼルのことで、その俊敏さをイメージしました。1989年にリリースした、フィッティング調整が可能なポンプテクノロジーを搭載したバスケットシューズ「ザ・ポンプ(THE PUMP)」は90年代のスニーカーブームを牽引しました。その後も斬新なデザインのスニーカーを多く発表し、存在感を示しています。
アパレルラインからはコーチジャケットもリリース。ポリエステルタフタを生地に使用し、ブランドロゴとグラフィックが背面に大きくプリントされ、見た目にもインパクト抜群です。薄手ながら風を通さず、冬でも温かく着ることができます。
- 4,000~5,000円
- 3色展開
- 中国製
THE NORTH FACE
(ザ・ノースフェイス)
1968年にサンフランシスコで創業したアウトドアブランド。当初小さなメーカーでしたが、まもなく発売したスリーピングバッグ(寝袋)により高い信頼を獲得するようになります。アウトドア用ウェアは機能性だけが重視されたものが多く、お洒落は二の次といった風潮が多い中、このブランドだけは厳しい環境においてもファッション性まで取り入れられるアイテムを次々に生み出しました。
定番でコーチジャケットを展開しています。ボディには撥水加工を施した70デニールのナイロンオックス生地、裏地はすべりがよくなめらかな肌触りのタフタ生地を採用しています。左袖のワッペンロゴがデザインのアクセントになっています。
- 17,000~18,000円
- 4色展開
- ミャンマー製
NIKE
(ナイキ)
こちらも世界的に有名なスポーツブランド。1972年にフィル・ナイトが設立、社名の由来はギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」(Nike)であると言われています。また、ロゴマーク「スウッシュ」は勢いよく動くという意味で、その形状は躍動感やスピード感を表現しています。アメリカ・オレゴン州に本社を置き、スニーカーやウェアなどのスポーツ関連商品を扱っています。「Air Jordan」や「Air Max」のシリーズは日本でも爆発的なヒットとなりました。
身幅と袖幅にゆとりをもたせた、ややルーズなシルエットが特徴のコーチジャケットは、艶やかな光沢感が上品な印象を演出します。左胸にブランドロゴが入るのみのシンプルなデザインは男性はもちろん、女性からの支持も急上昇中の注目アイテムです。
- 8,000~9,000円
- 6色展開
- 中国製
MAJESTIC
(マジェスティック)
1950年にペンシルバニア州で創立したアメリカを代表するスポーツウェアブランド。MLB全30球団のユニフォームを一手に手がけている会社として有名ですが、創業当初は婦人服の縫製工場としてスタートし、地元のスポーツ団体のユニフォームを手がけていました。1982年からMLBのオンフィールドパートナーとなり、1984年にはMLB公式ユニフォームのサプライヤーとしての地位を固め、2005年に独占契約を結びました。
マジェスティックのコーチジャケットは光沢がありハリのあるしっかりとしたナイロン生地を使用。裏地は毛足の長いボア素材の為、寒い季節も暖かくインナーを着込めば冬場もこの1枚で十分なほどです。左胸にスタジャンでおなじみの立体的でフワフワとしたパイル状の刺繍が配置されています。
- 10,000~14,000円
- 2色展開
- アメリカ製