KASHIWAYA Writing Club

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積もるチリ 積もらないチリ

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「チリも積もれば山となる」ということわざがある。節約や小銭貯金のモチベーションを維持のために心の中で唱えている人も多いだろう。私もその通りだと思うし、節約を意識すると日々どれだけ無駄使いをしているかが実感できる。しかし、かけた労力と節約できる金額が見合わない、また、節約できる金額が少ないためにその効果を実感できないなど、やる意味のないことが多くあると考える。今回はそんなテーマで書いていきたいと思う。

やる意味のある節約

職場に昼食と飲み物を持参

別の記事で紹介しているが、入社以来毎日400円の弁当と140円の飲み物を2,3本買っていた私は、昼食と飲み物を持参することで1日当たり500円も節約することができている。これは年間で100,000円以上の節約効果があるし、間違いなく積もるチリだと実感している。お金を下ろす頻度もかなり少なくなったし、給料から天引きされる弁当代もなくなった。問題は昼食と飲み物を自分で作る手間であるが、なるべく省力化したり、エクセルで日々の効果を管理してモチベーションを保ったりして、乗り切っている。

安いスーパーで食材を購入

特売チラシを片手に1円でも安いスーパーをはしごして、自転車で駆け回る。これだと非常に大変で続かないことが多い。日々生活する上で、大量に消費するものに限って、エリア最安値の可能性が高いスーパーを決めておくのが良いと思う。

我が家で言うと、鶏もも肉・鶏むね肉・豚こま肉・玉ねぎ・きゃべつ・米などである。例えば、国産鶏もも肉は駅前の利便性の良いスーパーで買うと、100gあたり100円前後であるが、業務スーパーでは2kgで1,290円、100gあたり64.5円である。3日に1回、晩御飯に2枚約500g消費すると仮定する。1回で180円、1ヶ月で1,800円、年間で21,600円の節約となる。これも間違いなく積もるチリである。

このように、主食・主菜に限って安いスーパーを見つけておくことが、ストレスなく節約を続けられる秘訣だと考える。

節水シャワーヘッド(蛇口)を使う

キッチンの蛇口やお風呂のシャワーに取り付けるだけで、節水の効果が得られるアイテム。節水については、あまり大きな金額にならないので、積もらないチリだと言うこともできる。しかし節水シャワーヘッドの優れている点は、手間がかからないということだ。最初に取り付けてしまえば、半永久的に水を節約してくれる。メーカーの企業努力によって、水量が少なさを感じさせないような製品も次々に生み出されている。

1日に使用する水の量は、1人あたり約214Lと言われている。その内、蛇口やシャワーから出る水ではない風呂・トイレ・洗濯で約70%を占める。また、一般的な節水シャワーヘッド(蛇口)は節水率が40%前後のものが多い。このことから、4人ファミリーでは1日に100L前後の節水となり、年間では36,500L、金額にして8,760円となる。金額は少なめで変動する水道料金からは効果を実感しにくいかもしれないが、手間がかからないという点でやる意味がある節約とした。

通信費を見直す

水道光熱費の他にランニングコストとして欠かせないのがスマホやインターネット回線に掛かる通信費である。

私の母は某通信キャリアに言われるがまま、必要のない月額サービスやiPadのレンタルをてんこ盛りにされて、月額20,000円近い金額を払っていた。まず、自分のネットや電話の使用状況を見て、本当にそんな高いスペックの機種が必要なのか、そんなに通話するのか、通信料が必要なのかを分析することが重要だ。SNSと動画サイトくらいであったら、高いスペックの機種も早い回線も必要ないはずだ。楽天の通信キャリアへの参入と政府による通信料の値下げもあって、大手通信キャリアからもかなり安いプランが出ている。

2019年の総務省「通信利用動向調査」によると、大手通信キャリアに契約している人が支払っているスマホの通信費は月5,000~8,000円がボリュームゾーンとなっていた。現在のプランは3,000円前後が主流なので、半額程度に収まることになる。これは節約というよりも、過剰だった必要のないサービスを見直すというだけのことである。

やる意味のない節約

お風呂の残り湯を洗濯に再利用

これは古くから言われている節約術で、入浴した後の残り湯を洗濯機で言う「洗い」の工程に利用するというものだ。

節約できる水の量は洗濯機1杯分の50L、東京都の水道水単価は1Lあたり0.24円であるから、1回あたり約12円の節約となる。週に3階洗濯するとして、年間では1,872円だ。前述の節水シャワーヘッドとの違いは、単純な金額の差もあるが、洗濯の度ホースをセットするという手間である。

やるに越したことはないのであろうが、少しでも手間に感じるようであれば、無理してやるような節約ではないと思う。

待機電力をカットするためにコンセントを抜く

電化製品やガス機器などの電源がオフになっている時に消費される電気のことを待機電力と呼び、タイマーやメモリ、時計などの機能を維持しておくために必要なものらしい。

一般財団法人省エネルギーセンターによる平成24年度の調査によれば、一世帯の平均年間消費電力量4,432kWhの内、待機時の消費電力量は228kWhで、全体の約5.1%にあたる。これを1kWhあたり26円で計算すると、年間で5,928円となる。待機電力の大きい製品を挙げると、ガス温水器・テレビ・エアコン・電話機・ウォシュレット等が上位に来るようだ。5,928円という金額をどう見るかだが、家にある全部の電化製品のコンセントを抜いても、この全てをカットすることはできない。構造的に電源を切れないもの、常に電源が入っていることに価値があるものなどを考慮すれば、この半分約3,000円を節約できれば御の字だと思われる。

使うたびにいちいちコンセントを刺す手間、電源がオフになっていたことによる不利益(お湯がすぐに出ない等)と年間3,000円という金額を天秤にかけて、やるべきか検討しよう。私はあまりに煩雑でとても続けられないと思っている。

購入頻度の高くない消耗品を節約する

消耗品はなるべく使わないに越したことはない。ティッシュ・トイレットペーパー・洗剤類・シャンプーなど、要はドラッグストアに売っているようなものだ。しかし、購入頻度と値段から見て「たかが知れているもの」については、意識して節約なんてしなくてよいと考える。

例えばティッシュ、日本人1人当たりの平均使用量は年間18箱らしい。5箱で250円だとして、大体年900円である。ティッシュを半分に切って使うという技もあるが、これをやったところで年450円程度の節約なのだ。これを多いと見るか少ないと見るかは個人によるだろうが、ティッシュを切る手間やティッシュが小さくなることによる不利益を考えれば、私個人的には少ないと考える。

ポイント効率を求めて多種のサービスに入会

多くのインターネットサービスや店舗では、顧客を囲い込むために独自のポイントを付与するサービスを展開している。有名どころだと、楽天・Yahoo・TSUTAYAビックカメラなど、店の種類だけポイントもあると言って過言ではない。そのポイントには還元率の差があり、例えばビックカメラで買い物をした際には、楽天ポイント5%かビックポイント10%かを選択できる。この場合、普段からビックカメラを利用している人はビックポイント10%一択だが、いつもは楽天を中心に利用し、ビックカメラはほとんど使わない人にとっては悩みどころである。私なら楽天ポイントを選択する。

このように、還元率に差があるからといって、あまり使わないサービスに何でも手を出すというのは愚策だと思う。財布の中がポイントカードでパンパンになっている人が良く見受けられたが、数十円程度のポイントがいろんなサービスに分散するよりは、自分に合った1つのサービスに纏めた方が良いと考える。私は楽天経済圏の住人だが、Yahoo(PayPay)を始め他にも数多くの種類がある。

おわりに

節約には目的がないと長続きしない。締めるところと緩めるところのバランスも重要で、自分の大事な趣味には金額を決めて出費することも重要だ。節約について書いてきたが、年間で1,000円程度の節約を積み重ねるよりも、自分の収入を上げる努力をした方がずっと効率が良いと思う。資格を取ってみたり、1日短期のバイトをしてみたり、副業を始めてみたり、選択肢はたくさんある。そちらも是非検討してみよう。