KASHIWAYA Writing Club

洋服ブランド・私物紹介・栄養素グラフ・節約など、様々なテーマの記事が集まる執筆クラブ

ペインターパンツの定番・おすすめブランド 10選

f:id:ikkiikkiptw:20210805223404p:plain

 

今回紹介するのは「ペインターパンツ」です。元々ペンキ職人が穿いていたズボンのことで、左側にハンマーループ(金槌を吊るす輪っか)、右側にスケールケース(定規等を入れるためのポケット)がそれぞれバックポケットの下についています。また、脚の両サイドがトリプルステッチ(三本針)で縫われていることが多く、より頑丈でいかにも作業着と言えます。また、普通のジーンズよりも薄手の生地(8~10oz)、かつ、太めでテーパードのきいていないゆったりとしたシルエットであることが多いです。ボリュームのあるワークブーツとの相性が良く、トップスとのバランスがとりやすい、更には全体的にリーズナブルなので個人的に大好きなアイテムです。基本的にはワークブランドと呼ばれるところが、昔からずっと作り続けているような物が多いです。

L.C. KING
(エルシーキング)

1913年にアメリテネシー州の猟犬の競技者として名を馳せていたキング氏が立ち上げたブランド。クラシックで無骨な仕様のウェア類は数十年に渡ってアメリカのリアルワーカー達に支持され続けました。旧ブランド名の「POINTER BRAND」は日本でも有名です。現在は4代目のオーナーであるジャック・キング氏によって、創業時のブランドネーム「L.C. KING」を復活させて、当時と変わらぬ質実剛健アメリカ製ワークウェアを展開しています。

定番のペンターパンツは、股上深めでワタリ太めのかなりゆったりとしたストレートシルエットです。サイドシーム・ヒップ・バックヨークなどの、負荷が大きくかかるパネル合わせは、三本針ステッチでガッチリと縫製されています。ルーラーポケット・コインポケット・ハンマーループが施されたクラシカルなペインターパンツといった印象です。ハンマーループは足に対して垂直に付けられているのが特徴です。

  • 16,000~17,000円
  • 10oz

ROUND HOUSE
(ラウンドハウス)

アメリカはオクラホマより100年以上の歴史を持つ、老舗のワークブランド。今でも品質へのこだわりや国内での雇用の確保などを考えアメリカ製にこだわり続ける数少ないブランドです。設立当時、鉄道労働者用のワークウェアを生産していたことから、扇形機関庫を表す「ROUND HOUSE」が社名とロゴのデザインに使われています。

ペインターパンツと言えば白糸で縫製されているイメージですが、ここのペインターパンツはジーンズと同じ様にオレンジ系の糸で縫製されています。また、テーパードが効いたシルエットをしており、アメリカのワークブランドにしてはスッキリとした印象を受けます。

  • 8,500~9,500円
  • 11.6oz

Dickies
(ディッキーズ)

アメリカでワークウェア市場の70%のシェアを持つ世界最大のワークウェアブランド。1918年にアメリカ・テキサス州でC.N.ウィリアムソンとE.E.ディッキーの2人によって、前身となるワークウェアの会社が発足しました。1922年には、社名が「ウィリアムソン・ディッキー・マニュファクチャリングカンパニー」に変更され、ブランドとして「Dickies」が立ち上げられました。1940年代になると、アメリカ軍のミリタリーウェアも提供するようになりました。

ペインターパンツはジーンズのような5ポケットにハンマーループやツールポケットが付いたような見た目です。シルエットは他のDickiesの製品よりも太いリラックスフィットとなっています。

  • 4,000~5,000円
  • 11.75oz

Carhartt
(カーハート)

1889年にアメリカ・ミシガン州デトロイトでスタートしたワークウェアブランド。当初、家具や手袋の卸業会社を営んでいたハミルトン・カーハートでしたが、発展するデトロイドの製造業を目の当たりにして、労働者に向けたワークウェアを製造することを決意しました。最初の製品は、丈夫なダック地とデニムで作られたオーバーオールでした。こうして今日まで続く「Carhartt」ブランドは誕生したのです。ブランドのアイコンである「Cロゴ」が誕生したのは1966年のことです。このロゴは、豊かさを表すシンボルである「コーヌコピア(豊穣の角)」と呼ばれる、ギリシャ神話に登場するゼウスに乳を与えたヤギの角がモチーフとなっています。

ここのペインターパンツはダック地のものが有名です。黄色味の強いこのブラウンを一度は見たことがあるのではないでしょうか。膝に施された当て生地はダブルステッチで補強され、さらに負荷がかかる部分をリベットが打たれています。これでもかと言うほど重厚な作りの1本。

  • 9,000~10,000円
  • 12oz
  • ダック地

Stan Ray
(スタンレイ)

「Earl's Apparel」という会社のワークウェアライン。同社は「GUNG HO」というウェアブランドも展開しており、兄弟ブランドのような関係です。30年以上にわたってアメリカ製にこだわり続けるブランドで、「COMFORT」「STYLE」「DURABILITY」「QUALITY」「LONGWARING」「EASY CARE」の6つの言葉をコンセプトに今でも質実剛健な作りとリーズナブルな価格で多くの支持を得ています。古着屋さんに行くとペインターパンツの新品が置いてあることがあります。普通のショップでは中々置いてないので、サイズが分かればネットで買うのが簡単だと思います。

股上は深めですが、腰回りが比較的フィットするシルエットで、裾にかけては緩やかにテーパードしているので、太いながらもすっきりと穿くことができます。ハンマーループの下にもう1つポケットが付くタイプで、ワーク感がより強調されています。

  • 9,000~10,000円
  • 10oz

Lee
(リー)

1899年にヘンリー・デビット・リー氏がカンザス州で創業した、「H.D. Lee COMPANY」が始まりとなったブランド。1911年に製造を始めたオーバーオール・ジーンズ・ジャケットと共にその品質の良さと着やすさは、世界3大ジーンズブランドの中でも1番と言われています。日本においてはエドウイン商事がライセンスを保有し、伝統を守りながら、斬新な製品を提供しています。

定番のペインターパンツは「DUNGAREES」という名前で、洗練された雰囲気のデニム素材を使用しています。ブランドロゴが配されたヴィンテージ感のあるボタン使いなど、細部へのこだわりに魅力を感じます。ハンマーループ・ツールポケット・トリプルステッチなど、ペインターパンツならではのディテールに拘った仕上がりです。

  • 12,000~13,000円
  • ユーズド加工もある

PRISON BLUES
(プリズンブルース)

1989年にオレゴン州更正局による受刑者労働プログラムに基いて、刑務所内で生産されているワークウェアブランド。当初は囚人達が着用する囚人服を生産していましたが、現在ではアメリカ国内の他に一部のヨーロッパにも出荷されています。売り上げの半分が犠牲者への損害賠償、残りはブランド運営費や出所後の受刑者に回されるという仕組みになっています。生産だけでなく、広報用モデルなども囚人達がこなしている唯一無二のブランド。

ペインターパンツはサスペンダーボタンが付いているタイプとダブルニータイプの2種類です。どちらもヘビーなデニムがしっかりと縫製され、各部補強のリベットもかなり重厚なものです。各リベットに加え、フライトップにもオリジナル刻印が施され、ツールポケットにはネームタグが付属しています。

  • 6,000~7,000円
  • 14.75oz

[rakuten:jalana:10016453:detail]

UNIVERSAL OVERALL
(ユニバーサルオーバーオール)

1924年アメリカ・シカゴで創業したワークウェアブランド。現在でも、アメリカでは数少ないリアルワークウエアとして、多くの労働者に支持されています。中でも、定番のコットン100%のワークパンツやカバーオール・ショップコートは、古き良きアメリカのワークウェアを愛好する日本のファンたちからも愛されているロングセラーアイテムです。タフなワークウエアを追求していく中で、より着用や洗濯に対して耐久性を持つ綿ポリエステル混紡のチノ素材をいち早く取りいれました。当時のワーカーたちから多くの支持を得ていたTCチノパンツは、現在ではワークファッション要素の必須でもある定番素材として日本でも定着しました。

ペインターパンツはビッグポケットやハンマーループなど、実用性に特化したワイドシルエット。素材は定番のTCツイルを使用しています。バックポケットのオレンジピスネームがワンポイントで程良い存在感を放っています。

  • 9,000~10,000円
  • TCツイル生地(ポリエステル65%、コットン35%)

[rakuten:blueism:10003271:detail]

KOJIMA GENES
(児島ジーンズ)

1996年に創業された岡山県倉敷市児島のジーンズブランド。児島は古くは江戸時代から繊維産業が盛んな町で、繊維産業の三大要素とも言える「染め・織・縫製」が備わった地域で、日本でジーンズ発祥の地となった町として有名です。そこに息づく職人達の確かな技術と物作りへの情熱は、長年にわたり受け継がれてきました。それはまさに職人達の「 GENES (遺伝子) 」であり、それを継承すべく立ち上げたのがこのブランド。価値ある物づくりをコンセプトに、手に取りやすい価格・デザイン性・頑丈と3つの柱を軸として、生地の開発や新たな縫製技術の向上に取り組んでいます。

非常にベーシックなデニムペインターパンツを展開しています。トリプルステッチやスケールポケット・ハンマーループなど、定番のディティールを備え、シルエットはややテーパードの効いたワイドシルエット。 フロントのYKKユニバーサルジップはオールドアメリカン復刻モデルです。

  • 11,000~12,000円

[rakuten:bears:10009051:detail]

orSlow
(オアスロウ)

2005年に仲津一郎氏が設立した、デニムを中心とした日本のブランド。19世紀終わりから20世紀にかけた時期のスタンダードな服、特にミリタリーウェアやワークウェアなど、現在もファッションとして着られる服からインスピレーションを受け、「slow(ゆっくりと)」にデザインしています。めまぐるしく変わっていく現代社会においてゆっくりと手を掛けた物作りを行う。ブランド名は「(or)originalityのあるものを吟味し、(slow)にもの創りする」に由来します。

定番のペインターパンツはライトオンスなデニムを使用しています。1950~60年代頃のペインターパンツを研究し製作された本作はフロントにドーナツボタンを使用したボタンフライ、トップボタンはオリジナルのロゴが入ったスナップボタンとなっています。生地からオリジナルで製作しており、絶妙な色落ちも拘りを感じさせる仕上がりです。

  • 20,000~21,000円
  • 9oz
  • ユーズド加工もある

[rakuten:news-web:10008988:detail]