今回はキルティングジャケットの紹介です。全面にダイヤモンド柄等のステッチで中綿を固定してあるのが特徴です。スーツの上に防寒用ジャケットとして着ている方を多く見かけますね。元々はハンティングや乗馬用のジャケットでした。そのためか、表面素材にはナイロンやポリエステルが使われ、更に撥水加工がなされたものが多いです。
作っているブランドを見てもイギリスが多いので、着こなしとしてはヨーロッパ風に、男臭いというよりは上品なアイテムに分類される物だと思います。とはいってもキルティング生地からはカジュアルな印象を受けるので、気負いせずにいつもの格好に羽織れば良いと思います。
- Polo by Ralph Lauren(ポロバイラルフローレン)
- ARMEN(アーメン)
- Barbour(バブアー)
- LAVENHAM(ラベンハム)
- LONDON TRADITION(ロンドントラディション)
- MACKINTOSH(マッキントッシュ)
- Traditional Weatherwear(トラディショナルウェザーウェア)
- Hollingworth country outfitters(ホリングワースカントリーアウトフィッターズ)
Polo by Ralph Lauren
(ポロバイラルフローレン)
世界的に有名なアメリカントラディショナルブランド。胸に施されたポニーのワンポイント刺繍はおなじみです。purple lableなどの高級ラインも存在しますが、デニムシャツに続いて今回も定番ラインのこちらをおすすめします。
成人用では日本人には大きいことがありますので、オックスフォードシャツと同様にボーイズサイズをおすすめします。前面はスナップボタン式、襟とポケットのトリミングはコーデュロイで補強されており、左胸にはお馴染みのポニー刺繍が入っています。
- 11,000~12,000円
- 2色展開
ARMEN
(アーメン)
フランス北西部ブルターニュ、カンペールのワークウェアーメーカー。自然素材のコットンキルトは素材の風合いが感じられるシンプルでラフな作りで、キルティングジャケットやコートなどに人気があります。 ワークウェアメーカーでありながら、シャツ・ワンピース・スニーカーなど、生地感やデザイン性のあるものを多く展開し、ワークの枠を超えたアイテムの提案はとても魅力的です。
アーメンのキルティングジャケットは、表地にキメ細かく程よい光沢感が美しいポリエステル、裏地には滑らかでやさしい肌触りのフリースを用い、ステッチではなく超音波の力で圧着した「HEAT QUILT(ヒートキルト)」生地を使用。 縫い目がないので冷たい風が入り込む心配もありません。
- 25,000~26,000円
- 3色展開
Barbour
(バブアー)
オイルドジャケットが有名なブランド。1894年、ジョン・バブアーによりイングランド北東部のサウスシールズで創業。北海の不順な天候の元で働く水夫や漁師、港湾労働者のために、オイルドクロスを提供したのが始まりでした。やがて真摯なものづくりとその品質が認められ、1974年にエディンバラ公より、1982年に女王陛下より、1987年にはウェールズ皇太子殿下より、イギリス王室御用達(ロイヤル・ワラント)の栄誉を送られています。
LIDDESDALE
バブアー定番のキルティングジャケット。襟や袖口等にはコーデュロイ生地を使用し、上品な仕上がりになっています。両サイドには大きめのフロントポケット、左内側にはジッパー付きの内ポケットが付いていて、用途に合わせて使い分けできます。両脇の裾には、スナップボタンで開閉可能なサイドベンツ付きです。
- 26,000~27,000円
- 3色展開
POLARQUILT
スナップ付きポケットやキメが細かいポーラフリースの裏地など、機能的に優れているアイテム。フロント、ウエスト部分に配置したポケットは非常に収納力が高く便利です。オンオフ兼用可能な汎用性の高いシンプルなデザインが魅力的です。
- 35,000円前後
- 3色展開
LAVENHAM
(ラベンハム)
キルティングジャケットの代名詞的存在である、イギリスの老舗ブランドです。ロンドン北東部サフォーク州の小さな美しい村ラベンハムで1969年に設立、ブランド名はその村に因んで付けられました。当初乗馬をする女性のために馬用の毛布(ホースラグ)をキルティング加工したナイロン生地で作ったのが話題となり、ジョッパー用の丈夫で温かいジャケットを作ったのが始まりとされています。
RAYDON
創業当時に作っていたとされる「MILDEN」を細身にリサイズしたモデルです。ボリュームが出てしまいがちなキルティングジャケットですが、こちらは全体的にスッキリとしたシルエットで着こなしやすくなっています。襟とパイピングにはコーデュロイを使用し、ブランドロゴが刻印されたスナップボタン仕様になっています。さらにサイドベンツが入り、大きなポケットが前に2つとスタンダードな作りになっています。
- 24,000~25,000円
- 4色展開
CRAYDON
RAYDONにフードが付いたモデル。フード一体型なのでよりカジュアル色の強くなっています。襟やパイピング部分はコットン素材で温かみが感じられます。また、裏地は別カラーになっていて、フードからチラリと見えるのが、さりげないオシャレに見えると思います。
- 26,000~27,000円
- 3色展開
LONDON TRADITION
(ロンドントラディション)
2001年、イギリス・東ロンドンに誕生したファッションブランド。比較的新しいブランドですが、25年間老舗メーカーで経験を積んだ職人と共に英国生産に拘り、高品質のアイテムを作りだしています。自社ブランドだけでなく、バーバリーやギーヴスアンドホークスなどの一流メゾンの生産も手がけており、その実力は折り紙付きです。チェックを配したダブルフェイス仕様の裏生地は、重厚感があり伝統を感じさせます。
キルティングジャケットも代表作の1つです。シンプルなシルエットとマットな風合いが、英国らしい上質なトラッド感を醸しだします。襟の生地やパイピング、サイドベンツも絶妙なアクセントになり、ビジネスシーンもカジュアルシーンにも活躍する一着です。
- 20,000~21,000円
- 3色展開
MACKINTOSH
(マッキントッシュ)
レインコート等で有名なブランドです。当時、ロンドンでは雨を防ぐ服として、布に油を染み込ませた外套ぐらいしかありませんでした。そこで1823年、チャールズ・マッキントッシュは、2枚の生地の間に溶かした天然ゴムを塗り、圧着し熱を加えるという画期的な防水布を発明し、これが爆発的に広まりました。今でも英国では、レインコートの総称をマッキントッシュと呼ぶほどで、偉大な発明者の名は歴史に刻まれていると言えます。
WAVERLY
襟とパイピング部分にコーデュロイ、ブランドロゴが刻印されたボタン、サイドベンツとスタンダードな使用です。襟にはチンタブが付いており、スタンドカラーの着こなしも可能です。また、こちらのモデルにはロングコートタイプがあります。
- 38,000円前後
- 3色展開
Traditional Weatherwear
(トラディショナルウェザーウェア)
上記マッキントッシュ社のデイリーウェアブランド。そのブランド名はマッキントッシュ社の前身の会社名に由来します。「ウェザーウェア」の出自からも連想される、レインコートや雨傘などを展開しており、マッキントッシュのDNAを受け継ぐ、懐かしくも新しいブランドです。
WAVERLY
マッキントッシュのセカンドライン的位置づけであるためか、こちらからも展開される定番モデル。マッキントッシュのナイロン生地とは違って、ウールツイード生地のタイプが多く見られます。その他の仕様はほとんど同じです。
- 37,000~38,000円
- 3色展開
Hollingworth country outfitters
(ホリングワースカントリーアウトフィッターズ)
イギリスのウエストミッドランズ州バーミンガムで1987年に誕生したファクトリーブランド。バーミンガムは古くから工業都市として知られ、ミリタリーウェアのような実用性や耐久性に優れた製品を作るファクトリーが数多く育まれる環境にありました。一貫して英国生産にこだわった生産体制を整えており、ワックスコットンやキルティング素材を用いた、世界的にも有名な老舗ブランドの生産も手掛けるなど、ファクトリーとしての技術の高さにも定評があります。
イギリス製の中綿キルティング生地は、軽量で柔らかく保温性に優れています。コーデュロイ生地によって、襟から袖や裾にかけてしっかりパイピングが施されており、配色がアクセントになっています。袖口及び二の腕あたりが若干太さをもたせたデザインになっているため、シャツや薄手のセーターとの重ね着もしやすく、中に着込んでもごわつきにくいのがポイントです。
- 35,000~36,000円
- 3色展開