KASHIWAYA Writing Club

洋服ブランド・私物紹介・栄養素グラフ・節約など、様々なテーマの記事が集まる執筆クラブ

ローファーの定番・おすすめブランド 12選

f:id:ikkiikkiptw:20210812221929p:plain

今回はローファーの紹介です。ローファーとは「怠け者」という意味を持ち、甲部分のU字型ステッチ(モカ縫い)とその上に乗っかる帯状の革(サドル)が特徴のスリッポンです。素足またはフットカバー(素足に見える靴下)の状態で履くと、足の甲部分が多く露出し、非常に軽やかな印象を与えます。私なんかは学生靴の印象が強く、長い間敬遠していたのですが、実際履いてみると合わせやすくて重宝します。

G.H.BASS
ジーエイチバス)

1876年にアメリカで創業した老舗のシューズブランド。世界で始めてローファーを作った会社として有名です。そのローファーは元々ノルウェーの木こり達が履いていた靴を基に作られたため、「ノルウェーの」という意味の「WEEJUNS(ウィージャンズ)」という商品名で発売されました。生産拠点は米国外になったものの、現在でも長い歴史が培った技術と靴へと向かう精神をもって、新たな試みを続けているシューズブランドです。アメトラ・アイビーにとって「BASSのローファー」の存在は特別なものがあるのです。

LOGAN

一番有名なローファーと言っても過言ではない、このモデル。ビーフロールではないハーフサドルタイプで、ワイズも細めなため非常にスッキリと履けます。黒や茶系のカラー展開の他に、黒と白の2トーンカラーがあるのが特徴です。

  • 12,000~13,000円
  • マッケイ製法
  • 4色展開
  • レザーソール

LAYTON

キルトタッセルローファーです。シンプルな作りながらキルトとタッセルが足元のアクセントとしてお洒落を演出します。上品なガラスレザーは様々なボトムス、靴下にマッチします。デザインとしては伝統的な印象ですが、堅苦しくなくラフに履けるのがここのブランドの特徴です。

  • 12,000~13,000円
  • マッケイ製法
  • 2色展開
  • レザーソール

REGAL
(リーガル)

1902年に日本で創業したシューズブランド。ビジネスシューズ等、革靴の鉄板ブランドとして有名で知らない人はあまりいないのではないかと思います。当時は「日本製靴株式会社」という社名でしたが、1961年にアメリカの「リーガル・シュー」という会社と技術提携を結び、その際にリーガルという名前を残したため現在の社名になっています。ビジネスシューズのイメージが強いですが、カジュアルな靴も多く展開しています。日本のブランドだけあって、日本人の足の形に合わせて作られているのが嬉しいポイントです。

2177

リーガルを代表するローファーです。発売以来ずっと愛され続けている一足です。ワイズがEEとなっていて、幅広甲高の人にはとても履きやすく感じると思います。その一方で、上記「G.H.BASS」のローファーと2つ並べてみると少しポテッとしていて、スマートさに欠ける印象を受けるかもしれません。

HARUTA
ハルタ

1917年に東京都荒川区南千住で開業した日本のシューズブランド。中学生や高校生などの学校制定靴を作るメーカーとしては、日本でトップシェアを誇る企業です。戦後いち早く新しい製靴技術をアメリカに学び、 独自の技術力とあわせて新たな大量生産方式を生み出し、日本の先駆的靴メーカーとして製品を提供してきました。代表的なシューズはローファーで、1956年に婦人靴のコインローファーを発表し、今では日本中で販売されています。

906

学生靴としてのイメージが強いですが、その見た目は至ってベーシックなコインローファーです。学生時代に履いていた方ならわかると思いますが、耐久性はかなり高く、頑丈な靴です。ガラス加工のされた牛革を使用し、ラバーソールが付けられています。足幅もかなり自由に選ぶことができるので、幅広の型にもおすすめです。

  • 11,000~12,000円
  • セメント製法
  • 3色展開
  • ラバーソール

COLE HAAN
コールハーン

1928年、アメリカ・シカゴで創業したブランド。当初はメンズのシューズを扱うブランドだったが徐々に女性用の靴、子供用靴へと広げていきました。1982年に小売部門を立ち上げ、以降、世界中に店舗を構えるようになります。1970年代よりNIKEの傘下でしたが、最近投資会社のエイパックス・パートナーズに売却されたようです。インソールにロブスターのマークが施されていることがあり、これはハンドソーンの証です。熟練した職人が手作業でモカ縫いをする動作がロブスターの手の動きに似ていることに由来しています。

PINCH PENNY LOAFER

ハーフサドルタイプのペニーローファーです。上質な天然皮革を使ったアッパーは、流行に左右されないようなクラシカルなデザインになっています。また、こちらのモデルは「NIKE AIR」を搭載した種類があり、長い時間履いていても疲れにくくなっています。

  • 16,000~18,000円
  • マッケイ製法
  • 2色展開
  • レザーソール

PINCH TASSEL LOAFER

深みのあるタンレザーを使用したタッセルローファー。タッセルに加えてキルト(泥除け)も装着されており、他の物より履き口が広いながらもボリュームのある一足です。このモデルはオイルを多く塗り込んでワークブーツのような雰囲気に育てていくのも格好いいと思います。

  • 16,000~18,000円
  • マッケイ製法
  • 2色展開
  • レザーソール

Clarks
(クラークス)

1825年、サイラスとジェームズのクラーク兄弟によってイギリス南西部にあるストリートという街で設立された、カジュアルシューズブランド。創業当初は毛付きシープスキンのスリッパを生産していました。その後、履きやすさと快適さを追求し、現在ではブランドのアイコンとも呼ばれるシューズ「Wallabee」や「Desert Boot」の展開へと繋がっていきました。

Claude Lane

伝統的なペニーローファーのデザインに、アーモンドトゥと2.5センチのヒールでより現代的な印象に仕上がっています。FIN PROJECT社製の「EXTRA LIGHT」をソールに使用しており、このクッション性に優れた超軽量のラバーソールが着地時の足の負担を軽減します。

  • 19,000~20,000円
  • モカシン製法
  • 2色展開
  • ラバーソール

Claude Plain

甲部分のデザインを取り払った極めてシンプルなモデル。ソールの仕様などは「Claude Lane」と同様です。

  • 19,000~20,000円
  • モカシン製法
  • 3色展開
  • ラバーソール

SEBAGO
(セバゴ)

1946年にアメリカ・ニューイングランドで創業したブランド。世界的にデッキシューズやローファーの定番ブランドとして知られ、1980年代に発表されたモカシン縫いボートシューズの代表モデル「ドックサイド」は本国アメリカの大学生や高校生の間で大ブームとなりました。また、当時は米国セーリングチームの靴の公式サプライヤーでした。2012年には東京・渋谷に路面店がオープンしています。

CLASSIC

セバゴが発売した最初のモデル。創業以来今なお同じ製法で製造され、「ビーフロール」のアイコンと共に、永い間世界中で愛され続けています。ハンドソーンモカという手作業によるモカ縫いで作られているのですが、これは米国のペニーローファーでよく見られる技法であり、ミシンで縫い上げるよりも不規則で、しかし、どこか温かみが感じられます。

  • 23,000~24,000円
  • マッケイ製法
  • 3色展開
  • ドミニカ製

Jalan Sriwijaya
(ジャランスリウァヤ)

2003年に設立されたインドネシアのシューズブランド。ミリタリーブーツを手掛けていた工場の2代目であるルディ・スパーマン氏は、英国靴の聖地ノーザンプトンで修行をした後、皮革生産の最高峰であるフランスでレザー生産を学びます。帰国後、その経験を基にジャランスリワヤを立ち上げました。アッパーにはフランスのデュプイ社やアノネイ社のトップグレードのカーフを、底材にはベルギーのアシュア社のレザーを使用し、細かなディテールにも高級靴にしか見られない丁寧な仕上げを施しています。

コインローファー

定番デザインのコインローファー。ノーズがやや長めに設定されていることもあり細身に見えますが、ワイズはE相当で日本人の足幅に合いやすいサイズ感です。中敷き裏にはラテックススポンジが入っているのでソフトな履き心地を味わえます。

Berwick
(バーウィック)

スペインの地中海側アリカンテという町で1991年に創業したブランド。アリカンテは「白い海岸」と呼ばれるヨーロッパで名高いリゾート地であり、また革製品の原産地としても有名です。アッパーにはスペイン国内の上質なボックスカーフを使用し、堅牢なグッドイヤーウェルト製法で製造されるレザーシューズは履き込む程、足に馴染んでいきます。イギリスのクラシックテイストとイタリアやフランスの色気を上手く融合させた、スペインらしいバランスの取れたデザインは、欧州を中心に高い評価を得ており、近年では日本を始めとするアジア地域にも広がり始めています。

9628

丸みを帯びつつもスマートな印象を与えるラウンドトゥ、足の形状を忠実に再現したラストを使用したコインローファー。ブラックとb-ガンディーには簡単なメンテナンスで光沢を持続する「ROIS Leather」を使用し、スナッフには滑らかで毛艶が上品なスエードの代名詞とも言えるチャールズ・F・ステッド社の「SUPERBUCK」を使用しています。

Allen Edmonds
(アレンエドモンズ)

1922年、アメリカ・ウィスコンシン州で創立されたシューズブランド。その履き心地が認められ、第二次世界大戦中には米軍の靴を提供するようになります。ここの代表作「パークアベニュー」は歴代アメリカ大統領が初登庁するときに履く靴として有名です。国を守った軍隊の足元を支えた靴への敬意の現れです。工場の海外移転をせずに、経営が厳しくなっても国内で作り続ける、その品質へのこだわりが表れた靴です。

Kenwood

ビーフロールローファーで、まさにアメリカンカジュアルの 王道を行くデザインです。他のブランドにはあまり見ないピンキング(ギザギザ)飾りが特徴です。マッケイ製法で履き心地は非常に軽く疲れにくい仕様です。アッパーにはカーフを使用、レザーソール仕様です。

  • 49,000~50,000円
  • マッケイ製法
  • 3色展開
  • レザーソール

SANDERS
(サンダース)

1873年にウィリアム・サンダースとトーマス・サンダースの兄弟によってイギリス・ノーサンプトンシャー州ラシュデンに設立されたシューズメーカーです。靴の聖地ノーサンプトンで百数十年も靴を作り続けています。家族経営の会社で、90人以上の職人を雇っています。現在では生産機械と高度なコンピュータ制御システムに補足されていますが、伝統的なグットイヤーウエルト製法は現在でも引き継がれています。イギリスの官納入品を手掛けてきた実績から、イギリス女王のロイヤルクラウンを靴に刻印することが許されている限られたブランドでもあります。

MADRID BUTT SEAM LOAFER

定番のペニーローファー。ビーフロールタイプではない、すっきりとしたデザインです。上質なレザーを使用し、グッドイヤーウェルト製法で仕上げられた1足です。

Paraboot
パラブーツ

1927年に、フランスのヴォアロン地方で靴職人をしていたレミー・リシャール・ポンヴェール氏によって設立されたシューズブランド。当時アメリカから持ち帰ったラバー製のブーツをヒントにシューズ作りをはじめ、ソールにエコロジカルな天然ラテックスを使うことを考案。ブラジルのパラ港から直輸入される原材料から名前をとり、パラブーツと名付けられました。パラブーツは世界で唯一、シューズブランドとしてソールまで製造するブランドとして広く知られています。

REIMS

人気モデルの「MICHAEL」というチロリアンシューズのローファーモデルです。素材には特別に開発されたオイル含有率が高く、光沢のあるカーフレザー(Lisse LEATHER)が使用されています。他ではあまり見られない分厚い天然ゴムのソール(MARCHEⅡ)が特徴です。そのため、よりカジュアルな印象を受けます。

  • 59,000~60,000円
  • ノルヴェイジャンウェルト製法
  • 3色展開
  • ラバーソール

CORAUX

アッパーには「VOIL LEATHER」と呼ばれる、海水に濡れた後急激に乾燥させてもひび割れたり変形したりしない水に強い素材を採用しています。ソールはデッキシューズ専用の「MARINE SOLE」が使われており、水に濡れた甲板でも滑りにくく、足音が出ないような構造になっています。REIMSよりもボリュームが薄く、夏にピッタリな印象です。

  • 29,000~30,000円
  • ブレイクウェルト製法
  • 3色展開
  • ラバーソール

Crockett & Jones
クロケットアンドジョーンズ)

1879年にロンドンの北西にある、ノーサンプトンという町で創業したシューズメーカー。チャールズ・ジョーンズ氏と、その義理の兄弟ジェームス・クロケット氏によって設立されました。その後も1990年には英国における輸出貢献が認められクイーン・アワードも受賞しました。 現在の社長であるジョナサン・ジョーンズは、「これまでの伝統的な製造の基本は変えずに、機械によってスピードと精度を向上させる」事や「10年以上履いても常に趣味のいい靴といわれ続ける靴を作る」と力強く宣言しています。 130年以上変わることのない靴作りの哲学を受け継いでおり、 世界的にも最高級メーカーとしての地位を誇っております。

HARVARD

クロケット&ジョーンズのローファーの中で一番の人気を誇るモデル。クラシックなシルエットと柔らかな履き心地が特徴です。柔らかな履き心地の最大の要因は、「アン・ライニング」で、ライニングを付けずに一枚革にする事で足当たりが非常に柔らかくなり、グッドイヤーウェルト製法でありながらイタリアンローファーの様な履き心地になります。モカは、一般的に多く見られる2枚の革を縫い合わせる拝みモカではなく、1枚革を摘まんでステッチを掛けるすくいモカになっています。

SYDNEY

他のローファーに比べノーズが長くスマートなシルエットで、よりドレス寄りなモデルです。アウトソールには、柔らかなゴム質と優れたグリップを発揮する、英国ハルボロラバー社の 「シティソール」 を採用し、突起を抑えたパターンと積み上げヒールの組み合わせで、上品な印象を与えています。