KASHIWAYA Writing Club

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サラリーマンが節約した金でつみたてNISAを始めてみる

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別の記事に書いている通り、日々の昼食と飲み物代を節約しているところであるが、1ヶ月あたり10,000円強お金が浮くことになるので、その節約分を原資とした資産形成をもくろみ、つみたてNISAを始めることにした。

準備

思い立ったはいいものの、株を買うにも投資信託を買うにも、それなりの準備がいる。まずは証券口座を開設しなくてはならない。

証券口座の開設

証券口座について悩むことはなかった。元々私は楽天経済圏の住人なので、楽天証券一択である。1ヶ月50,000円までは投資信託の購入においてクレジットカード決裁が可能であり、楽天ポイントも付いてくるので、かなりお得になっている。複利にはならないが、単純に1%リターンが増えるイメージだ。つみたてNISAの限度額である年400,000円の購入で、楽天ポイント4,000円分、20年続けて80,000円分のリターンがある計算になる。

つみたてNISA口座の開設

証券口座開設と同時につみたてNISAの講座も開設する。私は大学時代に父親に言われるがまま、信託銀行にNISA口座を開設しており、そして2年程前に解約してる。別の会社にNISA口座を開くのには、廃止通知書という書類が必要になる。私がその廃止通知書をしっかり保管しておけば良かったのだが、紛失してしまい、一度解約した口座に関する書類を取り寄せるというのは中々面倒であった。

ちなみにその父親に言われて開設した口座で、とある投資信託を購入しており、毎月一定額の分配金を受け取るという設定がされていた。投資信託として利益が出た月は良いが、利益が出なかったまたは分配金に満たなかった月は、元本から分配金を捻出する。投資信託はプラスの月もあればマイナスの月もあり、年単位ないし数年単位で見てプラスになっていく。つまり、マイナスの月の度、どんどん元本が減っていってしまうのだ。これが投資信託の性質上、最悪の設定であることに気づいたのは、今更になってからであった。

開設完了

廃止通知書が手元に届き、それを「非課税口座開設届出書」ともに楽天証券に送付して到着したと連絡があったのが12月1日、そして税務署の審査が終わり、取引可能となったのが12月10日であった。1~2週間が目安とのことだったが、ちょうどそのくらいの期間で取引可能となった。

勘違い

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2021年の非課税枠400,000円分を無駄にしないよう、即座に400,000円を入金し、投資信託を一括購入しようと思った。しかし、10~12月に新しく口座を開設した人が、口座のキャッシュで購入できるのは1月からとのことだった。楽天ガード決裁に限ってはすぐに購入可能だったが、1ヶ月の上限は50,000円なので、2021年の非課税枠400,000円は無駄になった。というか最初から不可能であった。さらにつみたてNISAについては毎月いくら購入するかという積立設定をしなければならず、それに基づいて購入されるのが最速で1月からなので、50,000円すら非課税枠を使うことが出来なかった。

もし、まだ口座を開設していなくて、非課税枠を使い切りたいという人は9月までに開設することをおすすめする。

積立設定

銘柄の選定

投資については全くの初心者であったが、個人ブログやYoutubeを色々見て、自分なりに考えた結果、「emaxis slim 米国株式(S&P500)」を毎月33,333円積み立てることにした。つみたてNISAをやっている人ならベタ中のベタな選択だと思う。どうやら今最も安全で確実な資産運用と言われているようだ。他に候補として考えていた銘柄は下記の通り。

  1. emaxis slim 米国株式(S&P500)
  2. 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  3. emaxis slim 全世界株式(オール・カントリー)

どれも超人気かつ定番銘柄である。投資対象を簡単に説明すると、1.は米国の主要企業500社、2.は米国の上場企業約4,000社、3.は新興国も含めた全世界50か国の企業、ということになる。1.から順に投資範囲が広がっていくイメージだ。3.は全世界株式と謳っているが、時価総額ベースで按分されるので、巨大企業の集まる米国に6割近くが投資されることになる。これ1本でリスクヘッジがとられていることになるが、結局米国が強いのは今後しばらく変わらないだろうと考え、さらにこの3つは基準価格が似たような推移になるため、米国株の中でも主要企業のみを対象とした①にすることにした。

金額について

これは素人の考えだが、結局のところつみたてNISAはどれだけ早くまとまったお金を複利に乗せられるかの勝負なのだ。私は毎月15,000円ずつ20年間で計3,600,000円の積み立てを予定しているが、極端に言えば1ヶ月目に3,600,000円分購入してあとは10年間寝かせていた方が最終的な着地点は高い。もちろん、積み立てにはないデメリットもあるのだろうが、同じ金額を積み立てるのであれば、前半に多く寄せるようにした方が良いのだと思う。

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このグラフは、パターン①:毎月15,000円積み立てた場合(青)と、パターン②:最初の5年間を毎月33,333円、それ以降を毎月8,889円積み立てた場合(オレンジ)の予想推移グラフだ。どちらのパターンも20年間での積み立て額は3,600,000円である。なお、利回りは月利0.5%で計算していて、これは年利に直すと6.2%程度となる。S&P500指数の2001年~2020年における年平均成長率から、想定運用コストを差し引いて算出した数値が6.78%程度であるので、想定として妥当な数値と言える。当たり前だが、実際のS&P500指数は月毎に上がったり下がったりするので、まんべんなく月利0.5%という訳ではない。

このシミュレーションでは20年後に1,000,000円以上の差額が出ている。

この考えのもと、少なくとも最初の5年間は非課税枠いっぱいの毎月33,333円とすることにした。私は昼食代と飲み物代を節約しているくらいなので、給料があまり良くない。だから出来れば給料が上がってくる後半に積み立て金額を寄せたいところだが、それでは意味がないということである。

マイページでの設定方法

設定方法は非常に簡単だった。メニューから「NISA/つみたてNISA」-「積立設定」と進んでいき、好きなファンドを検索する。ネットショッピングをするように銘柄を複数カートに入れて注文することもできる。決済方法・積立金額・ポイント投資設定をそれぞれ選択すれば、設定は終わった。口座を開いてしまえば、3分程度で積立設定は完了してしまう。後は、放っておけばよく、この手軽さがつみたてNISAのメリットと言える。

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私は12月10日の口座開設の後、少しのんびりしてしまったため、1月分の注文に間に合わなかった。2月分からの積み立てなので、2022年は11ヶ月となってしまったが、どこかのタイミングで増額設定なりスポット注文すれば良い。

おわりに

20年という長丁場であるが、時折銘柄を変更したり追加したりしながら楽しんでやっていきたい。また、金銭的に余裕が出来たら非課税枠にとらわれずに積み立てを続けていきたい。タイミングを見て途中経過を紹介したいと思う。