以前新品状態を紹介した、BerwickのUチップダービーの購入が2020年の9月でしたので、1年3ヶ月ほど経過しました。今回、メンテナンスを行いましたので、エイジングの具合と合わせて紹介したいと思います。
メンテナンス前の状態
使用状況
現在5足の革靴でローテーションしているので、平均して週に1回ほど履いていると思います。購入当初は帰ってきたら毎回ブラッシングしていましたが、段々と気付いたタイミングでする程度になっていました。また、3ヶ月に1回くらいの頻度でクリームを入れたりというメンテナンスをしていました。
画像
全体図です。シューツリーを入れているとこの状態でもそれなりに見えますが、埃の蓄積と表面の乾きが強くなってきたと感じます。この画像でも見て取れますが、トゥ部分のソールが結構削れてしまっています。
甲部分のアップです。皺が入っていますが、その皺部分の色が薄くなってしまっています。最初から革の色にムラがあり、その内目立たなくなるのかと思いましたが、今のところまだ変化はありません。トゥ部分が顕著です。補色クリームを重ねることで目立たなくなることを願っています。
サイドからの画像です。雨に降られた際、この靴もビショビショになってしまい、小指あたりの側面に結構なシミとなって残ってしまったのですが、この画像ではあまり目立たないので私の気にしすぎでしょうか。
踵部分です。履き口は、皮がめくれていたり、糸が解れていたり等はありませんでした。しかし、私の履く靴の特徴として、踵の内側に擦れが出来てしまいます。また、外側のヒールがかなり削れてきています。他の人に比べて削れるのが早い気がします。もう2年くらいたったらオールソールになると思います。
メンテナンス
履き古した状態の画像を紹介したので、ここから汚れ落とし→クリーム塗りとやっていきたいと思います。
汚れ落とし
まず最初に、靴紐を外してブラシで埃などを落としていきます。その後、ステインリムーバーを布切れにとり、全体的に擦って汚れを落としていきます。汚れと言ってもほとんど前回の補色クリームが落ちている感じですね。
汚れ落としをした後の画像です。分かりづらいかと思いますが、洗顔した後のような、スッキリとした印象です。
甲の皺部分も念入りに拭きました。意外とクリームやそれに付着した汚れがたまっています。同じようにコバや縫い目なども拭き取りました。
クリーム入れ
クリームは「M.MOWBRAY SHOE CREAM #11 MEDIUM BROWN」を使用しました。この靴と同色かちょっと薄いくらいなので、ちょうど良い色です。ペネトレイトブラシを使って全体的に塗った後、化繊ブラシでマッサージするように塗り込みました。
クリーム入れ後
写真だとかなり分かりにくいです。全体的にしっとりとした肌感になり、少し艶が出てきました。また、ブラウンの色味も深みを増しているように感じます。甲の皺部分に入った色褪せにも色が入ったと思います。
不慣れですが、少しトゥを光らせてみました。ワックスは「KIWI PARADE GLOSS PRESTIGE NEUTRAL」、無色のものです。Uチップは真ん中に縫い目が入っているので、ワックスが塗りにくく、また、布で磨きにくく、さらにワックスを落とそうとしても縫い目の間に入ってしまっている感じがあります。
おわりに
実は最近になってから急に小指が当たるようになってしまい、少し履くのを躊躇することがあります。デリケートクリームを頻繁に塗って、柔らかくなるように頑張っています。履き始めてまだ1年4か月ですが、靴自体の作りは非常に頑丈で、壊れたりヘタったりすることはまだ想像できません。ソールを替えながら、5年10年と履いていきたいです。