KASHIWAYA Writing Club

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オーバーオールの定番・おすすめブランド 10選

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今回はオーバーオールのブランドについて紹介していきたいと思います。オーバーオールとは、胸当てが付けられており、肩紐で吊って履くタイプの作業着です。ゲームキャラクターのマリオが着ている服と言ったら分かりやすいかと思います。ブルー・ホワイト・ヒッコリーなどのデニム生地または、茶・黒などのコットンダック生地が一般的です。長身でスタイル抜群の人よりも、背の低いまたは太っている人の方が似合う唯一の服だと個人的には思います。

ROUND HOUSE
(ラウンドハウス)

アメリカはオクラホマより100年以上の歴史を持つ、老舗のワークブランド。今でも品質へのこだわりや国内での雇用の確保などを考えアメリカ製にこだわり続ける数少ないブランドです。設立当時、鉄道労働者用のワークウェアを生産していたことから、扇形機関庫を表す「ROUND HOUSE」が社名とロゴのデザインに使われています。

ラウンドハウスでは定番のオーバーオールですが、コットンツイルの品番は「#383」、デニムは「#966」です。各所ダブルステッチ&トリプルステッチでしっかり縫われ、負荷がかかり易い部分はバータックで補強されています。形はベーシックなペインタータイプで、大きなパネルポケット、ツールポケット、ハンマーループといった収納が充実しています。ボタンに刻印されたブランドロゴも秀逸です。

  • 10,000~11,000円
  • 5色展開

Dickies
(ディッキーズ)

アメリカでワークウェア市場の70%のシェアを持つ世界最大のワークウェアブランド。1918年にアメリカ・テキサス州でC.N.ウィリアムソンとE.E.ディッキーの2人によって、前身となるワークウェアの会社が発足しました。1922年には、社名が「ウィリアムソン・ディッキー・マニュファクチャリングカンパニー」に変更され、ブランドとして「Dickies」が立ち上げられました。1940年代になると、アメリカ軍のミリタリーウェアも提供するようになりました。

ここもオーバーオールは変わりなく展開し続けています。ダック生地は12オンス、デニム生地は11.75オンスのものを使用しています。ツールポケットやハンマーループ、トリプルステッチなどのディテールはしっかり押さえています。各所の赤いステッチが程良いアクセントになっています。カジュアルシーンだけでなく、作業着としても使えるタフさを兼ね備えています。

  • 6,000~7,000円
  • 4色展開

Carhartt
(カーハート)

1889年にアメリカ・ミシガン州デトロイトでスタートしたワークウェアブランド。当初、家具や手袋の卸業会社を営んでいたハミルトン・カーハートでしたが、発展するデトロイドの製造業を目の当たりにして、労働者に向けたワークウェアを製造することを決意しました。最初の製品は、丈夫なダック地とデニムで作られたオーバーオールでした。こうして今日まで続く「Carhartt」ブランドは誕生したのです。ブランドのアイコンである「Cロゴ」が誕生したのは1966年のことです。このロゴは、豊かさを表すシンボルである「コーヌコピア(豊穣の角)」と呼ばれる、ギリシャ神話に登場するゼウスに乳を与えたヤギの角がモチーフとなっています。

当ブランドで最も人気のオーバーオールであった「R01」を新たにデザインし製作された「#102776」が現在の定番です。12オンスのヘビーウェイトコットンダックを使用しています。フロント・サイドなどのツールポケットやハンマーループはもちろん、バックにもループ付きでより多くの収納が可能なデザインです。バックポケット下部分は2重に補強され、膝は共生地が当てられたダブルニー仕様で補強された下部分からはパッドを入れれる仕様ですので膝を保護しケガを防ぐことはできます。

  • 17,000~20,000円
  • 3色展開

Lee
(リー)

1899年にヘンリー・デビット・リー氏がカンザス州で創業した、「H.D. Lee COMPANY」が始まりとなったブランド。1911年に製造を始めたオーバーオール・ジーンズ・ジャケットと共にその品質の良さと着やすさは、世界3大ジーンズブランドの中でも1番と言われています。日本においてはエドウイン商事がライセンスを保有し、伝統を守りながら、斬新な製品を提供しています。

洗練された雰囲気のデニムまたはダック素材を使用したオーバーオールです。「DUNGAREES」シリーズから展開されており、ロングセラーモデルになっています。アクセントとなる各所のステッチングやポケット使い、ブランドロゴが配されたヴィンテージ感のあるボタン使いなど、細部にこだわりが見られます。さらにロゴ入りのタグ使いやハンマーループ、金具使いもさりげないポイントになっています。

  • 15,000~16,000円
  • 7色展開

UNIVERSAL OVERALL
(ユニバーサルオーバーオール)

1924年アメリカ・シカゴで創業したワークウェアブランド。現在でも、アメリカでは数少ないリアルワークウエアとして、多くの労働者に支持されています。中でも、定番のコットン100%のワークパンツやカバーオール・ショップコートは、古き良きアメリカのワークウェアを愛好する日本のファンたちからも愛されているロングセラーアイテムです。タフなワークウエアを追求していく中で、より着用や洗濯に対して耐久性を持つ綿ポリエステル混紡のチノ素材をいち早く取りいれました。当時のワーカーたちから多くの支持を得ていたTCチノパンツは、現在ではワークファッション要素の必須でもある定番素材として日本でも定着しました。

オーバーオールは、ブランドを代表するチノパンと同素材を使用。シルエットは太すぎないベーシックな形で、普段着に最適です。また、2021年からはフロント部分にオレンジのブランドタグが追加され、程良いアクセントになっています。

  • 16,000~17,000円
  • 3色展開

COOKMAN
(クックマン)

2017年にロサンゼルスで創業したブランド。アメリカ西海岸の料理人仲間の会話から生まれたそうです。デザイン及び機能性の高さから彼らがキッチンで創作活動をする時のみならずストリートウェアとしても好んで使用され、「one mile wear」としての地位を確立しました。手ごろな価格とデザインの豊富さから、今では料理人の特別なアイテムではなく年齢や性別を選ばないアイテムとして支持されています。

アメリカ西海岸北西280キロ洋上で働く漁師達の過酷なワークシーンにも耐えうるオーバーオールをタウンユースに再現。フロントサイドポケットがかなり大きめにとられているのが特徴的なデザインです。小さめのバックポケットにはタグが付けられており、アクセントになっています。ショルダーは細めのストラップを使用しサイズ調整も簡単に行えます。春夏のスタイルにも取り入れやすい軽い素材感で、着心地も良好です。

  • 8,000~9,000円
  • 11色展開

REDCAP
(レッドキャップ)

1923年、テネシー州で創業した老舗ワークウェアブランドです。耐久性と着心地にこだわったワークウエアはアメリカ国内で絶大なシェアを確立し、多くの業界のユニフォームを手掛けています。特に欧米の自動車工場のユニフォームとして圧倒的シェアを誇っています。その一方で、シルエットの良さからファッション業界の注目度も高く、数々のブランドでベースに使われている事も有名です。

USラインで製造されている、「BD10」が定番のオーバーオールです。11.75オンスという少し軽めで青みの効いたデニム生地を使用し、基本はホワイトステッチ、バータックとボタンホールかがりには赤糸を採用し、アメリカを感じさせるトリコカラーの配色です。パネルポケットは可愛らしく丸みを帯びたラウンド型、ペンスロットを兼ねたフラップやレザーパッチは他にはない印象的なディティールです。

  • 7,000~8,000円
  • デニム生地のみ

KEY INDUSTRIES,INC.
(キーインダストリーズインク)

1938年、アメリカ・カンザス州において、ケネス.W.ポロックによって設立されたワークブランド。 「高品質かつリーズナブル」というコンセプトのもと、ワークウエアやハンティングウエアを生産し、世界でも大きなシェアを誇るブランドに成長しました。アメリカワークの老舗的存在で、 ヴィンテージファンにも人気の高いブランドです。残念ながら現在はアメリカ生産ではありませんが、作りの良さと買い易いプライスは健在です。

オーバーオールのフロント部分には、フラップ式のポケットが配置された特徴的なビブポケット、さらにその上には緑色のブランドタグが斜めに縫製されており、他のオーバーオールとは一線を画すデザインになっています。バックの肩紐付け根部分にもブランドタグが配置され、ここもかなり直腸的です。バックポケット付近はハンマーループとツールポケットという定番のディティールです。

  • 8,000~9,000円
  • 3色展開

BEN DAVIS
(ベンデイビス

1935年にアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで創業したワークウェアブランド。創業者であるベンジャミン・フランクリンデイビスの祖父ジェイコブ・デイビスは、ワークパンツに欠かせないリベット付きのポケットを生み出した人物で、リーバイ・ストラウスと共同出資でポケット・リベットの特許をとった人物としても有名でした。周知のとおり、その技術はのちにジーンズの歴史に重要な役割を果たすことになります。また、ブランドのロゴは微笑んでいるゴリラですが、これはXLARGEのロゴに影響を与えたと言われています。ベンデイビスは広告を全く出しませんでしたが、西海岸のヒップホップカルチャー、特にメキシコ系アメリカ人の間で人気があります。

しっかりとしたコットンダック生地を使用したオーバーオールは、フロントポケットにお馴染みのゴリラアイコンを配置されています。また、ブランドロゴが刻印されたリベットおよびボタンを使用しています。程よくゆとりを持たせたシルエットは通年着やすいアイテムになっています。

  • 9,000~10,000円
  • 6色展開

orSlow
(オアスロウ)

2005年に仲津一郎氏が設立した、デニムを中心とした日本のブランド。19世紀終わりから20世紀にかけた時期のスタンダードな服、特にミリタリーウェアやワークウェアなど、現在もファッションとして着られる服からインスピレーションを受け、「slow(ゆっくりと)」にデザインしています。めまぐるしく変わっていく現代社会においてゆっくりと手を掛けた物作りを行う。ブランド名は「(or)originalityのあるものを吟味し、(slow)にもの創りする」に由来します。

オーバーオールというアイテムをオアスロウのセンスで見事にモダナイズし、野暮ったさを最小限にしています。身幅やワタリを少し抑えたり、各所のディテールに1960年代ビンテージの要素を取り入れたりしています。ペインターパンツが有名なブランドで、毎年定番として展開していますが、オーバーオールは不定期かと思われます。

  • 30,000~31,000円
  • デニム生地のみ