KASHIWAYA Writing Club

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サイドゴアブーツの定番・おすすめブランド 9選

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今回紹介するのはサイドゴアブーツです。サイドゴアブーツはくるぶしの部分に、伸縮性のある生地を使ったゴアを施したショート丈のブーツの事です。ゴアはゴムを織り込んだ伸縮性のある生地で、脱ぎ履きが楽にできるよう工夫されています。1830年代にヴィクトリア女王のために英国で作られたのが最初と言われ、ロンドンのチェルシー地区でアーティストが着用したことからチェルシーブーツとも言われ、海外ではチェルシーブーツの方が一般的です。1960年代にビートルズが着用した事で、知名度を高めました。スーツに合わせても違和感のない、スッキリとした印象のブーツです。

BLUNDSTONE
(ブランドストーン)

1870年創業の老舗シューズメーカー。オーストラリア南東部、大自然豊かなタスマニア島で生まれました。看板商品のサイドゴアブーツは近年稀に見る大ヒット商品となっています。ブランドストーン社の靴づくりは「労働のための靴」という概念のもと、軽くて履きやすい靴ながらも丈夫なつくりになっています。防水加工を施してあるので水にも強く、雨の日にレインブーツとして履くこともできます。アッパーとソールの結合はインジェクション・モールド式製法で水の浸入をシャットアウトします。ポリウレタンのミッドソールにサーモウレタンのアウトソールは水・油・細菌・酸による劣化がなく、140℃の高温にも耐えることができます。踵にはブランドストーンが開発した衝撃吸収システム、「SPS MAX」を内蔵しています。歩行時に本来足を曲げるべき部分をしっかりと曲げ、さらに捻じれも防ぐスチールシャンクも搭載しており、非常に疲れづらい設計になっています。

Dr.Martens
(ドクターマーチン)

イギリスで生まれた世界的に人気のあるシューズブランド。1945年にドイツの医師であるクラウス・マルテンスがスキーの事故に遭遇した際、リハビリ用にタイヤのラバー素材に空気を入れて、ドクターマーチンソールを開発したのがきっかけです。優れた耐久性から、1960年代にブルーワーカーと呼ばれる労働者から絶大な支持を得た後、イギリスのロックバンド「THE WHO」のピート・タウンゼントがドクターマーチンの8ホールを履いたことで音楽の場でもアイコンとして若者に取り入れられる様になりました。特にパンクスに多く着用され、反体制を謳うときや、戦いの場でドクターマーチンがよく履かれてきました。サイドゴアブーツにも有名なマーチンソールが装着されており、カジュアルな印象で履くことができます。

PADRONE
(パドローネ)

1997年に設立した、東京都足立区に自社工場を構える「有限会社MIURA」が2006年に発表した日本のシューズブランド。ブランド名のパドローネは、イタリア語で親方や雇い主という意味を持っています。職人の世界では親方・雇い主の下で技術を学び、経験を経て職人と認められます。そのような古き良き時代の伝統や技術に敬意を払い、現代に継承していけるようにとの思いが込められているのです。コムデギャルソンなどの靴を製作していたファクトリーブランドの為、コストパフォーマンスにも優れています。靴の完成までの各工程において手作業を中心とした加工が多いため、同じラインナップでも仕上がりが1品1品違う表情を見せるのが特徴です。スタイリッシュなサイドゴアブーツは踝丈で軽やかな雰囲気が特徴です。オリジナルオイルとワックスを使った加工の為、独得な風合いに仕上がっており、パドローネが得意とするマッケイ製法で作られたブーツです。

  • 34,000~35,000円
  • マッケイ製法
  • 日本製

Berwick
(バーウィック)

スペインの地中海側アリカンテという町で1707年に創業した長い歴史を持つブランド。アリカンテは「白い海岸」と呼ばれるヨーロッパで名高いリゾート地であり、また革製品の原産地としても有名です。アッパーにはスペイン国内の上質なボックスカーフ(生後6か月以内の仔牛の革)を使用し、堅牢なグッドイヤーウェルト製法で製造されるレザーシューズは履き込む程、足に馴染んでいきます。イギリスのクラシックテイストとイタリアやフランスの色気を上手く融合させた、スペインらしいバランスの取れたデザインは、欧州を中心に高い評価を得ており、近年では日本を始めとするアジア地域にも広がり始めています。ビジネスシーンにも使えそうなサイドゴアブーツは、アッパーにスペイン国内の上質なレザーを使用し、グッドイヤーウェルテッド製法で製造されています。靴底の素材にはイギリス製のダイナイトソールを使用しており、突然の雨も心配いりません。

Tricker's
(トリッカーズ)

1829年、イギリスのノーサンプトンにてジョゼフ・トリッカーが自身の名を関して創業したシューズブランド。工場のあるノーサンプトンは、靴の製造工場が多くある地域で、イギリスを代表する靴の生産地です。トリッカーズも創業以来ここで靴を作り続けています。アッパーのレザーには上質な子牛のレザー(カーフスキン)のみを使用し、ソールにはオーク(広葉樹)の上質な皮を用いています。ハンドメイドであり、1人の職人が最初から最後までの製靴工程を受け持つベンチメイド手法で作るのが特徴です。サイドゴアブーツは代名詞でもあるウイングチップを使用した1足です。軍隊靴にも使用される深く刻まれたトレッドパターンが特徴のコマンドソールです。

PARABOOT
パラブーツ

1927年、フランスのヴォアロン地方で靴職人をしていたレミー・リシャール・ポンヴェール氏によって設立されたシューズブランド。当時アメリカから持ち帰ったラバー製のブーツをヒントにシューズ作りをはじめ、ソールにエコロジカルな天然ラテックスを使うことを考案。ブラジルのパラ港から直輸入される原材料から名前をとり、パラブーツと名付けられました。パラブーツは世界で唯一、シューズブランドとしてソールまで製造するブランドとして広く知られています。パラブーツのサイドゴアは、頑丈なノルヴェイジャン製法とグリップ力抜群のラバーソールが生み出す安定感のある履き心地と、内部のさらっとした足当たりの良さが魅力のブーツです。アッパーには定番レザーをマットでベタつきの無い質感に仕上げた、ドライタイプの「Lisse」というレザーを採用し、水を弾きつつも経年変化による熟成を楽しむことが出来ます。馬競技用のブーツとして生まれているので、激しい動きにも耐えられる作りになっています。

  • 75,000円前後
  • ノルヴェイジャン製法
  • フランス製

ROLLING DUB TRIO
(ローリングダブトリオ)

デザイナーの徳永勝也氏が2007年よりスタートさせたブーツブランド。「履き手を思いやる創意工夫がなければ素晴らしい靴は生まれない」という職人のプライドから生まれました。ワークブーツの雰囲気漂うサイドゴアブーツは定評のある人気モデル「コッペン」の木型を使用した一足です。底前部にベルギー製レザーを使い、更にオリジナルの鉄板を靴底爪先部分に装着することで擦り減りを抑えています。ソールは特注コルククレープで、柔らかく履きやすい仕様になり、ヒールは履き心地と耐久性の有るキャッツポウのものを使用しています。

WHEEL ROBE
(ウィールローブ)

2015年に浅草でスタートしたシューズブランド。「古き良きアメリカ」の普遍的なデザイン、伝統的なディテールにこだわり、素材や製法に至るまで、熟練の職人が1足1足丁寧に作り上げています。特に木型に拘って製作されており、日本人の足型に合わせたオリジナルの木型を用いることで、優れた履き心地を実現しています。これからの人生、愛着を持って履いてほしいという思いから誕生したブランドです。

サイドゴアブーツは日本人の足形に合うよう改良し制作された木型を採用しています。靴の顔とも言えるつま先部分は1枚革で形成されたプレーントゥタイプです。アッパー素材にはHorween社のクロムエクセルを採用しており、厚さ2.2ミリの革を使用することで、長期間の着用でも型崩れしにくく綺麗なフォルムが保たれます。

HUNTER
(ハンター)

1956年にアメリカ人実業家ヘンリー・リー・ノリスがスコットランドエジンバラに工場を構え、創業したゴム製ブーツメーカー。機能性とファッショナブルなカラーやデザインで非常に高い人気を誇り、セレクトショップでも多く見かけることができます。ブーツ本体を丸ごと液体天然ゴムに浸けて形成しているため、ゴムの継ぎ目がなく防水性が高くなっいます。また、日本でいう長靴とは異なり、脚の形にフィットしたデザインが特徴です。ハンターのサイドゴアブーツは天然ゴムを使用した防水仕様です。革製のものよりも雨の日に優れているのはもちろん、カジュアルブーツとしてもより履きやすくなっています。

  • 16,000~17,000円
  • ラバー製
  • 中国製

SANDERS
(サンダース)

1873年に創業されたイギリスのシューズブランド。英国靴製造の聖地ノーザンプトンでウィリアム・サンダースとトーマス・サンダースの兄弟が創業しました。ノーザンプトンにおける最後の実力派メーカーと言われ、本国イギリスの国防省をはじめ、各国の警察や軍隊への供給メーカーとしても大変有名です。サンダースの得意とするグッドイヤーウェルト製法は耐久性が高く履き心地が良いのが特徴ですが、重くて見た目が無骨になりがちだという側面もあります。サンダースはこうしたデメリットを克服し、クラシックな雰囲気を損なうことなく靴の軽量化に成功しています。 また、イギリスの官納入品を手掛けてきた実績から、イギリス女王のロイヤルクラウンを靴に刻印することが許されている限られたブランドでもあります。 人気ライン「ミリタリーコレクション」のサイドゴアブーツは、ツヤのあるポリッシュレザーに、3本ステッチトゥキャップの質実剛健なデザインです。アウトソールはラバー製のコマンドソールを使用し、伝統的なグッドイヤーウエルト製法による重厚な履き心地が魅力です。